トヨタ応援署名の署名者数と応援メッセージがプリントされた横断幕を掲げるスタッフ=グリーンピース事務所 ©Masaya Noda / Greenpeace

みな 様

グリーンピースの高田です。

9月末に開始した、トヨタ自動車さんに温室効果ガスの総排出量削減を求める応援署名は、11月24日時点で8,285筆となりました。ご参加・ご協力いただいたみなさまに、心より感謝申し上げます。（※トヨタ応援署名の詳細はこちら）

先日、トヨタ自動車さんとの対話の機会を持ち、改めて「1.5℃に整合する総排出量の削減目標を設定し、公表するべき」とお伝えしました。8,285筆の応援署名が集まったこともお伝えし、署名数と今回の主張を記載したメッセージボードもお渡ししました。

非公開ならと、対話の席についてくださったトヨタさんとの事前合意を尊重し、対話の日時や内容などをお伝えすることはできませんが、同社が排出量の削減に真剣に取り組んでいることは伝わってきました。

トヨタさんを迎えるために飾り付けた会議室 ©Masaya Noda / Greenpeace

先日開催されたジャパンモビリティーショーでトヨタさんは、「TO YOU」という言葉とともに「地球のために、未来のためにが大切なのはわかっているが、まず動かしたいのはあなただ。」といったブランディングメッセージを強く打ち出し、一人ひとりに向き合う姿勢を強調されていました。

ですから今回の対話の場では、この地球はクルマに関係しないたくさんの命とも共有している世界であること、そして「あなた」のためのトヨタさんのサービスと「地球のために、未来のために」は両立できるはずであることを、改めてトヨタさんに感じていただこうと思い、会議室をデコレーションしました。

テーブルには、みなさまから寄せられた応援メッセージをプリントした長さ４メートルの特製テーブルクロスを敷き、部屋の壁には、気候変動によって深刻化する洪水や山火事の様子、気候危機への対策強化を求めて声を上げる人々、様々な生き物の写真を飾りました。どの写真もグリーンピースが撮影したものです。

応援メッセージがプリントされたテーブルクロス ©Masaya Noda / Greenpeace

対話中は繰り返し、壁の写真やテーブルクロスの応援メッセージを示しながら、「1.5℃に整合する総排出量の削減目標を発表することは、この時代を生きる高排出企業の責任です」と迫り、トヨタさんの考えや抱えている難しさを伺いながら、「一緒に協力できるところはありませんか」と呼びかけました。

対話にいらしたトヨタ社員の皆さんは、真摯に議論に向き合ってくださり、写真やメッセージにも関心を示し、テーブルクロスを持ち帰ってくれました。

会議室を飾り付けるグリーンピースのスタッフ ©Masaya Noda / Greenpeace

今回のトヨタさん応援署名は、11月30日をもって一旦終了とします。後日改めて、応援メッセージを取りまとめてトヨタさんにお渡しします。

署名にご参加くださった方、クチコミで広めてくださった方、グリーンピースからのお電話で感想をお伝えくださった方、応援メッセージハガキの手書き代筆ボランティアをしてくださった方、みな 様のように関心を持ってくださった、たくさんの方々に心から感謝します。どうもありがとうございました！

グリーンピースはこれからも引き続き、トヨタさんをはじめ、大手自動車会社が、1.5℃に整合する総排出量の削減目標を発表し、着実に削減するよう、働きかけを続けます。今後もぜひ、ご注目ください。

グリーンピースの活動が企業・政府に忖度せず行えるのは、50年以上前の設立以来、一貫してみな 様のような個人の方々からのご寄付によって世界中のすべての活動を行っているからです。継続的なご寄付によって、1年、2年、その先を見据えた活動を計画することができます。少額でも、今回のみでも大歓迎です。ご寄付でのご参加も、心よりお待ちしております。